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塾長メッセージ

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「慶應義塾大学への入学を志すみなさんへ」

慶應義塾長 清家篤

 慶應義塾の創立は、日本の近代化前夜にあたる安政 5(1858)年、江戸築地鉄砲洲にあった中津奥平藩中屋敷において、福澤諭吉が蘭学教授を始めたことに遡ります。

 幕末から明治維新を経て近代へと移り変わる大変化の時代を生きた福澤は「独立自尊」を掲げ、何者にもよりすがることなく、また既成概念にとらわれず合理的に考えることの重要性を唱え、身をもってそれを示しました。そして、常にその基本においたのが「実学」の精神です。福澤にとって実学とは、単に日常に役立つ学問ということではなく、人文・社会・自然科学を含めた実証科学(サイエンス)のことを意味します。学問によって事物の真の姿を理解し、それにもとづいて自ら判断するという意味で、実学の精神は独立自尊の精神と表裏一体のものといえます。

 現代を生きる私たちもまた、大きな変化の渦の中にあります。少子高齢化やグローバル化が進み、経済や社会の構造は大きな変貌の時を迎え、そのあり方は根底から変わりつつあります。これまでの構造の下で支配的であった概念や思想、あるいは制度・慣行などは、多くの局面で通用しなくなります。

 このような大変化の時代に求められるのは、実学の精神に立ちかえり、自分の頭で考えることのできる力です。新しい状況を正しく判断し、自らのなすべきことを的確に選択していくということが大切です。言いかえると、自ら問題を見つけ、その問題を説明しうる仮説を作り、その仮説をきちんと検証し、結論に導く。そして、その実証された結論に基づいて問題を解決していくということです。

 経済や社会の大きな変化の時代だからこそ、そこに生きる個人は、実学によって裏付けられた独立自尊の人でなければなりません。時代の転換期に生まれた慶應義塾は、独立自尊に結実した福澤諭吉の実学の精神を教育の中心に据えて学問を進化させ、自分の頭で考える人間を育てていきます。

 自らの頭で考えることによって独立自尊の自己と社会を実現する、そういう意欲のあるみなさんの入学を、慶應義塾は心より歓迎します。

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